米Appleが6月22日(現地時間)、オンラインでの開催となった開発者向け会議「WWDC 2020」にて、Mac向け新OS「macOS 11.0 Big Sur(ビッグサー)」を発表しました。
開発者向けには同日から、一般向けには7月からβ(ベータ)テストを開始し、2020年秋に無料更新プログラムとして製品版が配信される予定です。
macOS Big Sur 対応のMac
- MacBook:2015年モデル以降
- MacBook Air:2013年モデル以降
- MacBook Pro:2013年後半モデル(Late 2013)以降
- Mac mini:2014年モデル以降
- iMac:2014年モデル以降
- iMac Pro:全モデル
- Mac Pro:2013年モデル以降
mac OS 11.0 Big Sur の概要
Big Surは、Appleにとって「Mac OS X」の登場以来となる大きなアップデートと位置付けられており、これまでのOS 10から繰り上がり、OS 11となります。
UIの改良
Dockのアイコンや、コントロールセンター、通知センターは、iOS・iPadOSとデザイン面の統一が行われ、通知センターに表示できるウィジェットも機能を拡充しています。
Safariの改良
JavaScriptの実行エンジンが高速化されて、サイトの表示速度は「Google Chrome」と比べて50%高速になります。
またタブを一新しており、デフォルトでFavicon(サイトが設定したアイコン)が表示されるようになった他、タブの上にマウスポインターを置くとページのプレビューを確認できるようになりました。
アプリの起動時に表示されるスタートページもカスタマイズできるようになり、背景を設定できるようになりました。またSafariへの拡張機能(Extensions)の強化も図られ、App Store経由でダウンロードできるようになります。
その他、プライバシーレポートも強化されており、Webサイトに組み込まれたサイトをまたぐトラッカー(行動解析用のCookie)を一覧する機能や、拡張機能のオン/オフを気軽に切り替えられる機能も備えています。
メッセージの改良
検索機能が改良されて、添付された画像などの検索がしやすくなります。その他にもお気に入りの会話を一番上にピン止めする機能、Memojiの作成機能、バルーンや紙吹雪効果を追加する機能などが追加されます。
マップの改良
スポットの案内表示機能が追加されたり、目的地の360度ビューを確認できる Look Around 機能、電気自動車(EV)や自転車での移動に最適化されたルート案内、Mac上で作成したルート案内をiPhoneに送信する機能などが追加されます。